2010年 11月 08日
クラシックの指揮者や作曲者の書いた本を読むのが結構好きで、 この本、岩城宏之著『楽譜の風景』も昔買って何度も読み返してる本の一つ。 ベートーヴェンの第九の四楽章のフォルテシモ、最大の盛り上がり部分で、なぜかティンパニだけデクレッシェンド(音をだんだん小さく)する不思議に触れていて、ひょっとしたらその昔、ベートーヴェンの自筆のアクセント記号(>)を写譜屋がデクレシェンドと見間違えて(これもベートーヴェンの悪筆が原因なのであるが、彼はアクセント記号(>)を長めに書く癖があったという)写譜し、その後そのままになったんじゃないかという推理をし、実際の自筆譜を見て確認するという話であるが、この辺の話、音楽をやるものとして非常に面白い話である。
by gwingermau2
| 2010-11-08 12:52
| 音楽
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